お知らせ
「3歳のゆんちゃんが見守る出産」
その日夜中に病院に来たゆんちゃんは、ちょっと眠たそうな目をこすりながらママの手をしっかり握っていました。ママの陣痛が始まって一緒にやってきたのです。パパはお仕事でお家にいませんでした。
だから、ママと2人きり。
いつもとちょっと様子の違うママの事がとっても心配だけど、初めて来る夜の病院はなんだかいつもと違って少し怖くて、分娩室にもなかなか入って来られませんでした。それでも、なんだか苦しそうなママが心配で少しずつママに近づいていったゆんちゃん。気がつくとしっかりママに寄り添い手を握っていたね。陣痛を頑張って乗り越えてるママと、夜の病院で不安な自分を励ますように、ぎゅっと力強く二人の手は握られていました。
ママも、痛くて大変だけど
ゆんちゃんがとっても心配「待ってた赤ちゃんが生まれて来るんだよ」「痛いときと痛くないときとあるからね」「ママもがんばるからゆんもがんばろうね」「パンがあるから食べてもいいよ」たくさんたくさんゆんちゃんに話しかけていました。
ママの陣痛がだんだん強くなってきた時、ゆんちゃんはお茶のペットボトルを一生懸命にママに近づけていました。「ママこれ飲んで痛いの良くなって!」ってそんな想いだったのかな?最後に赤ちゃんが出てくるときは、パンを食べながらそれでもちゃんと赤ちゃんのお顔を確認してたね。不安な気持ちをパンを食べることで落ち着けていたのでしょうか?最後まで泣いたりしないで、ママの隣でしっかりサポートしてくれました。
ママもベビーの誕生とわが子の成長に二重の喜びだったと思います。病院の先生も助産師もゆんちゃんのがんばりにとっても驚かされました。それは、この病院でゆんちゃんが生まれた時のことがほんの最近のことのように思い出されたからです。ちっちゃい赤ちゃんだったゆんちゃんがこんなに大きくなって、今自分の弟の顔を覗き込みにっこりと笑って「かわいい」と言ってます。まだ3歳のゆんちゃん、まだまだママに甘えたいと思うけど、ちゃんとお姉ちゃんになったんだね。ママやパパにいっぱい愛情をもらって育ったのでしょうね。生まれたばかりの弟君もすっかりママの胸の上で満足気にスヤスヤと寝息を立てていました。その後ゆんちゃんは出産後駆けつけてきたパパに連れられてとびっきりの笑顔で「バイバイ」と手を振り帰って行きました。
後日ゆんちゃんに弟が生まれたときのことを聞いてみました。
「ママにお茶を飲ませたら赤ちゃんがうまれた」「かわいかった」と恥ずかしそうに話してくれました。
ママも、「泣き虫のゆんがこんなに頼りになる存在になってくれて、びっくりしています。」と喜びの声を届けてくれました。
寒さも本番の北国で、初雪も溶けてしまうような温かいエピソードでした。



